板金加工:アーク溶接について
本記事では、板金加工における「アーク溶接」についてご紹介しています。ぜひご覧ください。
分断型とは、プレス加工によりワーク(素材)を要求される形状に成形した後に切り離すための金型のことを指します。下図のように製品の形状が非対称の場合は、成形時のバランスが悪くなり、形状を安定して成形することができません。こういったケースでは、対象形状に一旦成形した後に“分断加工”を行い必要な形状をつくります。この様に製品を分断する加工を行う金型を、プレス加工においては分断型と呼びます。
また、対象形状に成形した物を分断することにより2個以上の製品を取ることができ生産性向上につながるという点から、工作検討(製品の加工方法を検討すること)の段階から金型構造を設定することが必要となります。
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前述の製品形状に分断加工を行う金型の例を下図に示します。
加工工程を4工程とした場合、①外形抜き、②絞り、③ふち切り、④分断となります。絞り形状に合わせて、金型のダイ、パンチを成形し加工を行います。下図には記載していませんが、パンチが製品に当たり切断を行う過程でワークが跳ね上がるため、ストリッパプレートで抑えながら加工を行う必要があります。また、パンチの形状も製品の絞り形状に合わせることにより、製品形状に同時にパンチが入るため変形を最小限に抑えたうえで分断することが可能になります。
以上の加工工程はあくまで一例ですが、工程短縮により外形抜きを絞り加工と同時に行う、或いは絞り形状の展開形状をしっかり求めることにより、ふち切り工程を短縮する等、金型の精度を高めることで工程短縮を図ることも可能です。
下図の様に小電力のコイルやトランスの芯材としてEIコアがあります。通常は電磁鋼板に打抜き加工を行い積層することで製造されていますが、このEIコアも分断加工により2個取りすることで試作しています。コイル材からEコアとIコアの2種類を同時取りする工法設定を取っており、穴抜き加工と分断加工の複合金型での加工事例となります。
また、順送金型においても、製品を材料から切り離す最終ステージには分断工程があります。
当記事では、分断型についてご説明させていただきました。
以下にて、プレス金型・プレス加工に関するコラムを掲載しております。ぜひご覧ください。
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