鏡面プレス加工技術とは、特殊冷間プレス加工工法によりプレス加工のみで鏡面部表面粗さRa0.02以下の鏡面成型を実現する技術です。当技術は、「平成25年MF 技術大賞2012/2013」「平成25年 第5回「ものづくり日本大賞 製品・技術開発部」を受賞しました。主に、デザイン品の成型に用いられています。 鏡面プレス加工技術は、自社開発の、①プレス加工技術 ②プレス加工油 ③イオン洗浄水による複合技術です。プレス加工油には、潤滑性・冷却性+鏡面を維持するための成型性を備えた自社開発の油を使用しています。成型後にプレス加工油などの不純物を除去する洗浄水には、自社開発の電解イオン水洗浄機を用いることで、極めて高い清浄度を得ることが可能となっています。 加工材には、高輝度LED照明に適応させるため、放熱性が高く、紫外線による劣化の無い特殊アルミニウム材を用いています。 当技術を用いてサーボプレス機によりリフレクター成型を行うことで、高寿命、高精度、高品位、短納期、環境配慮(蒸着メッキレス・再リサイクル可能)を実現することができます。また、温度50℃、湿度95%RHの環境条件下で1000時間放置試験を行っておりますが、鏡面成形部に曇が無く、照度の悪化も無い事が確認できております。
従来の鏡面加工(リフレクター成型)は、母材を樹脂成形・ダイカスト成形により製作し、後工程にて蒸着・メッキを行うなど、工数がかかる製造方法でした。製造リードタイムは長期化し、工数増加による製造コスト上昇が課題でした。蒸着・メッキは経年劣化により剥がれてしまうため短寿命であり、定期的部品交換が必要になっていました。また、極小部には、蒸着・メッキがつかないというデメリットがありました。
プレス加工のみで鏡面加工(リフレクター成型)を行うことにより、工程短縮ができ、製造リードタイムを1/2に削減することが可能です。また、メッキレスであり経年劣化により全反射率が落ちてしまうという課題も解決できました。高橋金属が開発した電解イオン水洗浄システムを用いることで、メッキレスなのにも関わらず、反射率85%以上、鏡面部表面粗さRa0.02㎛を実現し、極小部でも鏡面加工が可能となり高品質化を達成しました。
先端金属加工技術研究所が開発した、鏡面プレス加工技術には以下のメリットがあります。
工程短縮により、製造リードタイムを1/2に削減、短納期化が可能になります。工数が削減されること+メッキレス・アンダーコートレスとなることから、製造コストも削減できます。
メッキレスにより、紫外線による経年劣化でメッキがはがれ落ちることがなく、部品の長寿命化を実現できます。高温50℃高湿85%RHの環境条件下で放置試験を1000時間行っておりますが、照度の悪化が有りません。
自社開発の電解イオン水洗浄システムを用いることで、反射率85%以上、鏡面部表面粗さRa0.02μm以下を実現し、高品質化が可能です。
先端金属加工技術研究所は、鏡面プレス加工技術を用いて製造した製品を、様々な業界に納入させて頂きました。事例を紹介させて頂きます。
先端金属加工技術研究所は、部品加工における製造コスト削減や高付加価値化・品質向上を可能にする技術開発に注力しています。その領域は、板金加工・プレス加工・パイプ加工・溶接加工・解析技術と5つの分野にまたがります。ねじ加工において、製造コスト削減や短納期化というご要望をお持ちのかた、是非お気軽にお問合せください。 また、当研究所ではお客様と共同開発したコア技術を多数持ちます。お客様のニーズと直に接することにより、皆様の課題を次世代の基盤技術で解決することが可能です。金属加工において、コスト面及び機能面でお悩みをお持ちの皆様、どのようなことでもお気軽にご相談ください。共同開発を含めたベストなご提案をさせて頂きます。
ファイバーレーザー溶接を用いた表面処理鋼板材 ヘリ接手溶接工法を持ちることで、設計の自由度が上がり、さらにコストダウン・生産性の向上が可能となります。
ファイバーレーザー溶接を用いた表面処理鋼板材 重ね溶接工法は、表面処理鋼板材同士を密着した状態で高品質に接合する技術です。
ダイヤカットリフレクタとは、当社の高度コア技術である鏡面プレス加工技術を応用して開発された鏡面加工技術です。
奇数鏡面加工技術とは、当社の高度コア技術である鏡面プレス加工技術を応用して開発された鏡面加工技術です。
溶接熱歪み解析技術とは、有限要素解析法を用いた解析技術です。
プレスFEM解析技術とは、有限要素解析法を用いた解析技術です。当解析技術により、当社が得意とする、コストダウン・高品質化を実現する最適な工法変換提案が可能となります。
表面処理鋼板材接合技術とは、溶融メッキ鋼板材のような防錆・耐食性を高める目的で表面処理を行った材料を、安定的な強度で重ね溶接するプレス加工とファイバーレーザ溶接加工の複合技術です。
Fe+AL Fe+Cu 異材接合技術とは、ファイバーレーザー溶接機を用いてFe(鉄)+AL(アルミニウム)、Fe(鉄)+Cu(銅)の接合を可能とする技術です。
板鍛造加工技術とは、板鍛造プレス加工を用いて、最終形状を成型する技術です。冷間鍛造技術の一種となり、常温にて被加工材に荷重を掛ける事により材料の塑性流動を促し成型することが可能です。
オンザフライ溶接工法では、溶接ポイントとガルバノスキャナヘッドを把持したロボットの動作軌跡を同期化する事で、ロボットを停止させる事なく溶接することができます。
シームトラッキング溶接工法とは、溶接位置を事前にモニタリングし溶接位置を追従補正することで、安定した溶接が可能となる技術です。
平成25年第5回ものづくり日本大賞 製品・技術開発部受賞
鏡面プレス加工技術とは、特殊冷間プレス加工工法によりプレス加工のみで鏡面部表面粗さRa0.02以下の鏡面成型を実現する技術です。
平成29年第7回 ものづくり日本大賞特別賞受賞
型内ネジ転造加工技術は、「精密板鍛造プレスによる高精度ネットシェイプ成形」と「カム式金型内ネジ転造システム」を組み合わせたもので、プレス1ストロークで成形とネジ加工を行います。