機械加工レスにて、プレス1ストロークで転造ネジを製造する技術です。当ネジ転造加工はM20~M50まで対応可能です。高精度プレス機を活用して、SPHC材(熱間圧延鋼板)を使用した板鍛造工法によるネットシェイプ成形が可能となりました。また、プレス機械の上下運動エネルギーをカム機構により水平運動に変換して、3本のネジ転造ダイスがセットされたワークに押し付けることで、製造リードタイムの短縮が可能となります。 以前から、ねじ加工には転造加工は用いられてきました。切削ねじに比べて、①強度が強く②切削しないことにより歩留まりが高いという特徴があり、ねじ製造における主流になっています。しかし、従来のねじ加工は、プレス加工と転造加工の同期化が難しく、約4秒/個の生産能力となっていました。 その課題を解決したのが、型内ネジ転造加工技術です。プレス・転造加工の同期化を可能とし、同一工程でプレス・転造加工が可能なため、1~2秒/個での製造が可能となります。当技術により、ネジ加工における生産スピードが大幅に向上したため、一個当たりの製造コスト削減も実現しました。
従来工法では、素材成形に熱間鍛造、ねじ転造に油圧式雄ねじ転造装置が用いられておりました。これは、前準備・鍛造加工・後処理・切削・転造加工と多くの工程にまたがり、コスト・リードタイム・品質管理・環境負荷など、多くの課題を抱えておりました。
型内ネジ転造加工技術は、「精密板鍛造プレスによる高精度ネットシェイプ成形」と「カム式金型内ネジ転造システム」を組み合わせたもので、プレス1ストロークで成形とネジ加工を行います。複数工程にまたがる従来工法と比較して、生産性5倍向上、製造リードタイム1/2に短縮、製造原価1/2を実現できます。また、型内でネジ製造を完結できるため工程間移動も発生せず、生産効率向上によるコストダウン・短納期化が見込めます。
先端金属加工技術研究所が開発した、型内ネジ転造加工技術を用いた製品においては、下記のメリットがあります。
型内ネジ転造加工技術により、製造コストが1/2に削減できます。
型内ネジ転造加工技術により、生産性が5倍に向上します。プレス・転造加工を同一工程内で行うため中間仕掛がなくなり、トレーサビリティが容易になります。
型内ネジ転造加工技術により、製造リードタイムが1/2に短縮できます。それにより短納期化を実現できます。
先端金属加工技術研究所は、型内ネジ転造加工技術を用いて製造した製品を、様々な業界に納入させて頂きました。事例を紹介させて頂きます。
先端金属加工技術研究所は、部品加工における製造コスト削減や高付加価値化・品質向上を可能にする技術開発に注力しています。その領域は、板金加工・プレス加工・パイプ加工・溶接加工・解析技術と5つの分野にまたがります。ねじ加工において、製造コスト削減や短納期化というご要望をお持ちのかた、是非お気軽にお問合せください。 また、当研究所ではお客様と共同開発したコア技術を多数持ちます。お客様のニーズと直に接することにより、皆様の課題を次世代の基盤技術で解決することが可能です。金属加工において、コスト面及び機能面でお悩みをお持ちの皆様、どのようなことでもお気軽にご相談ください。共同開発を含めたベストなご提案をさせて頂きます。
ファイバーレーザー溶接を用いた表面処理鋼板材 ヘリ接手溶接工法を持ちることで、設計の自由度が上がり、さらにコストダウン・生産性の向上が可能となります。
ファイバーレーザー溶接を用いた表面処理鋼板材 重ね溶接工法は、表面処理鋼板材同士を密着した状態で高品質に接合する技術です。
ダイヤカットリフレクタとは、当社の高度コア技術である鏡面プレス加工技術を応用して開発された鏡面加工技術です。
奇数鏡面加工技術とは、当社の高度コア技術である鏡面プレス加工技術を応用して開発された鏡面加工技術です。
溶接熱歪み解析技術とは、有限要素解析法を用いた解析技術です。
プレスFEM解析技術とは、有限要素解析法を用いた解析技術です。当解析技術により、当社が得意とする、コストダウン・高品質化を実現する最適な工法変換提案が可能となります。
表面処理鋼板材接合技術とは、溶融メッキ鋼板材のような防錆・耐食性を高める目的で表面処理を行った材料を、安定的な強度で重ね溶接するプレス加工とファイバーレーザ溶接加工の複合技術です。
Fe+AL Fe+Cu 異材接合技術とは、ファイバーレーザー溶接機を用いてFe(鉄)+AL(アルミニウム)、Fe(鉄)+Cu(銅)の接合を可能とする技術です。
板鍛造加工技術とは、板鍛造プレス加工を用いて、最終形状を成型する技術です。冷間鍛造技術の一種となり、常温にて被加工材に荷重を掛ける事により材料の塑性流動を促し成型することが可能です。
オンザフライ溶接工法では、溶接ポイントとガルバノスキャナヘッドを把持したロボットの動作軌跡を同期化する事で、ロボットを停止させる事なく溶接することができます。
シームトラッキング溶接工法とは、溶接位置を事前にモニタリングし溶接位置を追従補正することで、安定した溶接が可能となる技術です。
平成25年第5回ものづくり日本大賞 製品・技術開発部受賞
鏡面プレス加工技術とは、特殊冷間プレス加工工法によりプレス加工のみで鏡面部表面粗さRa0.02以下の鏡面成型を実現する技術です。
平成29年第7回 ものづくり日本大賞特別賞受賞
型内ネジ転造加工技術は、「精密板鍛造プレスによる高精度ネットシェイプ成形」と「カム式金型内ネジ転造システム」を組み合わせたもので、プレス1ストロークで成形とネジ加工を行います。