板鍛造加工技術とは、板鍛造プレス加工を用いて、最終形状を成型する技術です。冷間鍛造技術の一種となり、常温にて被加工材に荷重を掛ける事により材料の塑性流動を促し成型することが可能です。ファイバーフロー(繊維状組織)が切れない事と、圧縮加工による組織の微細化により高強度な製品を得る事が出来ます。 ダイキャストや鋳物製品は、切削加工が必要となりますが、切削レスとすることにより、工程短縮によるコストダウン・製造リードタイムの短縮が実現できます。先端金属加工技術研究所では、従来の焼結部品や鋳造部品の代替え工法として、板鍛造加工技術の活用を提案しています。
例えば、小型ディーゼルエンジンに使用するアルミ製の部品を製造する際に、ダイキャストにて成型した後、裏面の内径部や外周を切削する必要がありました。①複数工程にわたることや②工程間移動の発生③加工待ちによる仕掛品が発生し、製造リードタイムが長期化する点が課題でした。
板鍛造加工技術により、製造リードタイムを1/3に短縮することが可能となりました。これは、ダイキャストと比較して板鍛造プレス加工の加工精度が高く、後工程の切削加工を必要としないことに起因しています。また、ダイキャストからプレス加工への工法変換により、生産性が5倍に向上しました。板鍛造加工技術を用いることで、下のワークでは、内径部H7、外周全せん断面がRA0.1以下を実現でき、高品質化が可能となりました。
先端金属加工技術研究所が開発した、板鍛造加工技術には下記のメリットがあります。
鋳造加工→切削加工から、板鍛造プレス加工への転換で、生産性が5倍に向上します。
塑性流動加工技術により工程を短縮し、製造リードタイムを1/5に短縮します。
板鍛造プレス加工での転換で切削レスとなり、材料歩留まりが向上します。
先端金属加工技術研究所は、板鍛造加工技術を用いて製造した製品を、様々な業界に納入させて頂きました。事例を紹介させて頂きます。
先端金属加工技術研究所は、部品加工における製造コスト削減や高付加価値化・品質向上を可能にする技術開発に注力しています。その領域は、板金加工・プレス加工・パイプ加工・溶接加工・解析技術と5つの分野にまたがります。ねじ加工において、製造コスト削減や短納期化というご要望をお持ちのかた、是非お気軽にお問合せください。 また、当研究所ではお客様と共同開発したコア技術を多数持ちます。お客様のニーズと直に接することにより、皆様の課題を次世代の基盤技術で解決することが可能です。金属加工において、コスト面及び機能面でお悩みをお持ちの皆様、どのようなことでもお気軽にご相談ください。共同開発を含めたベストなご提案をさせて頂きます。
ファイバーレーザー溶接を用いた表面処理鋼板材 ヘリ接手溶接工法を持ちることで、設計の自由度が上がり、さらにコストダウン・生産性の向上が可能となります。
ファイバーレーザー溶接を用いた表面処理鋼板材 重ね溶接工法は、表面処理鋼板材同士を密着した状態で高品質に接合する技術です。
ダイヤカットリフレクタとは、当社の高度コア技術である鏡面プレス加工技術を応用して開発された鏡面加工技術です。
奇数鏡面加工技術とは、当社の高度コア技術である鏡面プレス加工技術を応用して開発された鏡面加工技術です。
溶接熱歪み解析技術とは、有限要素解析法を用いた解析技術です。
プレスFEM解析技術とは、有限要素解析法を用いた解析技術です。当解析技術により、当社が得意とする、コストダウン・高品質化を実現する最適な工法変換提案が可能となります。
表面処理鋼板材接合技術とは、溶融メッキ鋼板材のような防錆・耐食性を高める目的で表面処理を行った材料を、安定的な強度で重ね溶接するプレス加工とファイバーレーザ溶接加工の複合技術です。
Fe+AL Fe+Cu 異材接合技術とは、ファイバーレーザー溶接機を用いてFe(鉄)+AL(アルミニウム)、Fe(鉄)+Cu(銅)の接合を可能とする技術です。
板鍛造加工技術とは、板鍛造プレス加工を用いて、最終形状を成型する技術です。冷間鍛造技術の一種となり、常温にて被加工材に荷重を掛ける事により材料の塑性流動を促し成型することが可能です。
オンザフライ溶接工法では、溶接ポイントとガルバノスキャナヘッドを把持したロボットの動作軌跡を同期化する事で、ロボットを停止させる事なく溶接することができます。
シームトラッキング溶接工法とは、溶接位置を事前にモニタリングし溶接位置を追従補正することで、安定した溶接が可能となる技術です。
平成25年第5回ものづくり日本大賞 製品・技術開発部受賞
鏡面プレス加工技術とは、特殊冷間プレス加工工法によりプレス加工のみで鏡面部表面粗さRa0.02以下の鏡面成型を実現する技術です。
平成29年第7回 ものづくり日本大賞特別賞受賞
型内ネジ転造加工技術は、「精密板鍛造プレスによる高精度ネットシェイプ成形」と「カム式金型内ネジ転造システム」を組み合わせたもので、プレス1ストロークで成形とネジ加工を行います。